雛人形・ひな祭りについて

ひな祭りとは

ひな祭りの歴史は古く、平安時代の中頃(約1,000年前)から始まりました。その時代の人々は、三月最初の巳(み)の日に、身代わりの人形(ひとがた)を作り、陰陽師を呼んで無病息災のお祓いをしていました。
また、貴族たちの間では、紙で作った人形を使った” ままごと遊び “が行なわれており、それは” ひいな遊び “と呼ばれていました。この無病息災のお祓いと” ひいな遊び “が結びついて、” 上巳(じょうみ)の節句 “として定着したのが、現在の『ひな祭り』の起源です。
現代でも、ひな祭りには、我が子の健やかな成長と幸せを祈って雛人形を飾ります。
雛人形について
雛人形の種類
雛人形には木目込み雛人形と衣裳着雛人形がございます。

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木目込み雛人形

木目込み人形 木目込み雛人形とは、木製の胴体に溝を彫り、そこに布地の端を埋め込んで衣裳を着せて作る雛人形です。木目込み雛人形の場合は、作者によってお顔だちが異なり、表情にとても味わいがある雛人形です。
詳しくは木目込み雛人形について

衣裳着雛人形

衣裳着人形 衣裳着雛人形とは、仕立てた衣裳を胴体に着せ付けて作る雛人形です。通常、お顔と胴体は別の作者が制作し、完成した胴体にお顔を取付けて仕上げます。絢爛豪華なお衣裳を着た、とても綺麗な雛人形です。
詳しくは衣裳着人形について
さらに、七人~十五人飾り(多段飾り)、五人飾り(出飾り)、二人飾り(親王飾り)と種類が分けられております。

七人~十五人飾り(多段飾り)

15人~7人飾り(多段飾り)
最も人数の多い雛人形が十五人揃いですが、十五人揃いには、七段飾りと五段飾りがあります。一番豪華で大きな飾りが十五人揃い七段飾りで、これを少しコンパクトにしたのが十五人揃い五段飾りになります。

また、少し人数の少ない飾りとして、十人揃い五段飾りというのがあります。

一般的に十五人揃いには、七段飾り・五段飾り共に、雛人形十五人と雛道具、雪洞、花飾りが含まれます。また、十人揃いには、雛人形十人と雛道具、雪洞、花飾りが含まれます。

五人飾り(出飾り)

5人飾り(出飾り)
男雛・女雛に三人官女を添えた飾りです。親王飾(男雛・女雛だけの飾り)だけでは、ちょっと寂しいとお考えの方にぴったりの飾りです。

一般的に、五人飾は三段に飾ることが多く、雛人形五人と略式の雛道具、雪洞、花飾りが含まれます。

二人飾り(親王飾り)

2人飾り(親王飾り)
男雛・女雛だけの一番シンプルな飾りです。飾り場所や収納スペースをとらず、出し入れも簡単な雛人形です。

” お雛さまの出し入れが、少し面倒かも… “とお考えの方には、ぴったりの飾りです。

一般的に親王飾には、簡単な前飾りと雪洞、花飾りが含まれます。

雛人形に含まれる物

親王雛(内裏雛)

親王雛(内裏雛) 男雛と女雛一対をいいます。本来は、男雛、女雛は天皇と皇后の両陛下を表わしますが、一般的に殿と姫と呼ばれています。

三人官女

三人官女 お内裏さま(殿・姫)のお世話をする宮仕えの女性です。向って右から長柄の銚子、三方、加えの銚子(正しくは提子)の順に飾ります。

五人囃子

五人囃子 能楽の囃子方を模したもので、向って右から謡、横笛、小鼓、大鼓、太鼓の順に飾ります。

随身

随身 宮廷を警護する儀仗姿の武官です。一般的に左大臣・右大臣ともいいます。向って右に老人、左に若人を飾ります。

仕丁

仕丁 別名を衛士(えじ)ともいい、殿が外出するときの従者です。向って右から立傘・沓台、台笠の順に飾ります。

雛道具

雛道具 雛道具には、菱高三方揃(菱餅、高坏、三方)、嫁入り道具(箪笥、長持、鋏箱、鏡台、火鉢、台子(茶道具)、膳揃い)、牛車、お駕籠、重箱などがあります。

花飾り

花飾り 一般的には桜・橘(「右近の橘」、「左近の桜」)ですが、木目込み人形の場合、多くは紅白梅(紅梅・白梅)を飾ります。

雪洞(ぼんぼり)

雪洞(ぼんぼり) 一般的には雪洞ですが、木目込み人形の場合、多くは燭台(しょくだい)を飾ります。

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