2009年4月09日分配信 Yahoo!ニュース【毎日新聞】
田辺市稲成町の稲荷神社(倉山富雄宮司)で、この1年に持ち込まれた約500体の人形に永別する雛流し神事があった。
社殿脇や木立の中に捨てられる人形に心を痛めた氏子が、手作りの舟に積んで田辺湾を回った後、境内で焼却したのが始まり。80年に保管施設ができてから、市内外から雛人形、五月人形などを持参する人が増え、今に続いている。
この日は氏子総代長、植田広継さんらが舟に積み込み、同市天神崎の海岸からボートに引かれて湾内を巡った。昨秋、五月人形を預けたという同市芳養町、藤畑直樹さん(65)、廸子さん(60)夫婦は、「34歳になる長男が子どもの時に飾ったものです」と感慨深そうに話していた。【吉野茂毅】