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雛人形を供養 大津市の西教寺

2007年3月4日配信  産経新聞

 思い出の詰まった人形に別れを告げる雛(ひな)人形供養が3日、大津市坂本の西教寺で行われた。同寺の僧侶らがお経を上げ、人形の労をねぎらうと、参拝客らは真剣な表情で手を合わせていた。

 阪神大震災で焼けずに残った雛人形を供養してほしいと、被災者から依頼があったのをきっかけに平成9年から行われている。現在では「娘が結婚する」「家に置けなくなった」などの理由で、人形の供養を申し込む人が多いという。今年は西日本各地から、江戸末期〜昭和の雛人形や日本人形など約300体が集まった。

 西村冏紹(けいしょう)管長代行(80)ら8人の僧侶がお経を上げる中、参拝客らは手を合わせ、祭壇に並べられた人形に最後の別れを告げていた。人形は後日、焼却処分されるが、一部の芸術的価値の高いものは寺が保管し、期間限定で公開する。西村管長代行は「思いを込めて扱われた人形には魂が宿る。ものを大切にしてねぎらうのは日本人の心の表れ。物だけではなく心も豊かであってほしい」と話した。

 子供の成長を願った手作りの人形を納めた同市の主婦、片岡元子さん(78)は「家族みんなが幸せに暮らせるのも、長年見守ってくれた人形のおかげ。ほんとにありがとう」と涙ぐんでいた。

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