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岩槻 - 「人形のまち」は健在

2010年1月7日配信 【asahi.com】

 2005年の合併で、「岩槻市」から、さいたま市岩槻区になっても、「人形のまち・岩槻」は健在だ。正月の羽子板飾りと破魔弓、3月の雛人形、そして五月人形。頭文字を取った「正三五」の節句は書き入れ時で、年間の売り上げの9割以上を占める店もある。

 岩槻の人形作りの起源は、江戸時代。日光東照宮の造営などを手がけた工匠たちが始めた。一帯が桐(きり)の産地で、桐細工で出る木の粉をのりで固めると発色が良いことに気づいたのが、きっかけとされる。

 人形は、頭、衣装、小道具などを分業で作り、組み立てるため、「街全体が一つの工房」と言われる。岩槻人形協同組合によると、組合加盟は79業者だが、非加盟も含めると300人を超す職人が技を競う。

 人形作りを間近で見学できるのが「東玉 人形の博物館」(048・756・1111)の向かいの同社の人形工房。職人歴約6年の斎藤由香利さん(27)は「心をこめて手作りするのを見て、人形を選んでもらえたら」。「お人形歴史館 東久」(048・757・3032)に並ぶ約500体の裃(かみしも)びなも圧巻だ。

 ひと休みするには岩槻城址(じょうし)公園がお薦め。桜の名所でもあり、園内に立つ城門(黒門)は1871年の廃城後、県庁や知事公舎の正門として使われ、1970年に現在の場所に移された。岩槻駅周辺は他にも、久伊豆神社や浄国寺など見どころが多く、歴史と文化を満喫できる。

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