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端午の節句商戦に変化 収納便利にコンパクト

2009年4月09日分配信  Yahoo!ニュース【産経新聞】

端午の節句(5月5日)を前に、五月人形商戦が本格化している。設置スペースの問題や収納の手間を省くため、コンパクトな兜(かぶと)やケース入りの鎧(よろい)兜、鎧兜を身に着けた人形も人気だ。保管の必要がなく、購入するより割安な人形のレンタルサービスも登場。住環境の変化や長引く不況の影響が表れている。(森本昌彦)
≪屋内でこいのぼり≫
「米国に住む孫のために買いました。『あまり大きくても…』と息子に言われ、小さめの兜にしました」。日本橋高島屋(東京都中央区)を訪れた千葉県浦安市の男性(73)は、比較的小さなサイズの20万円の兜を購入した。
バイヤーの加藤裕忠さん(40)によると、かつては大きなサイズの鎧兜が売れていたが、最近はコンパクトなものが売れ筋。こいのぼりも、マンションなどで飾ることができるよう、全長1・2メートル程度のものが中心だという。
日本トイザらス(川崎市)の広報担当、アームストロング会理(えり)さん(33)は「省スペースで済む商品が人気を集めている」と話す。飾り台の中に兜や道具をしまえる「収納飾り」が最も売れており、収納や飾る際の手間がかからない「ケース飾り」も人気。屋内に飾ることができるのれん式のこいのぼりも売り出している。
≪母親の趣味を反映≫
鎧兜を着けた人形も人気だ。人形はかつては鎧兜の脇飾りだったが、日本橋高島屋では、鎧兜を着用した人形を購入し、メーンの飾りとする人が増えている。
人形の顔にも変化が表れている。かつての主流は目が細く、色白の「京顔」。最近は愛らしい「赤ちゃん顔」の人形が支持を集めているという。
コンパクトでかわいらしい人形が支持されていることについて、加藤さんは「五月人形にも母親の趣味が大きく反映されるようになっているのではないか」とみている。
≪メンテナンス不要≫
通信コンサルタント会社「エタニティ」(東京都港区)は「人形の都邏弥(とらや)」の屋号で昨年1月から、節句人形のレンタル事業を始めた。10万円相当の商品で1週間2万円から借りることができる。
今年の雛人形の貸し出し件数は昨年の2~3倍で、五月人形も昨年を上回る勢いだという。返却時にレンタルを利用した理由を顧客に聞いたところ、「購入しても保管場所に困るから」「長く使い続けるものではないから」「高額な出費を抑えたかったから」といった回答が目立った。
社長の山崎一之進さん(31)は「購入するのに比べ4分の1~5分の1ほどの価格で利用できる。メンテナンスの必要がなく、保管場所にも困らない」と利点を強調している。
■一番の大敵は湿気
購入にあたってはどんな点に注意したらいいのか。社団法人日本人形協会の常務理事、駒田健治さん(72)は「協会が認定する節句人形アドバイザーら相談できる人がいる店舗で買うのがいいのではないか」と話す。また、保管方法のポイントとして、(1)湿気が一番の大敵なので、天気のいい晴れた日にしまう(2)金属部分があるので、さびないよう素手で触らず手袋をつける(3)繊維の部分もあるので、虫食い予防に防虫剤を入れる-の3点を挙げている。

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