2008年3月11日分配信 京都新聞
京都府長岡京市下海印寺地域の春の名物行事「こいのぼりの群泳」が存続の危機に立たされている。新緑の西山を背景に50匹以上のこいのぼりが悠々と泳ぐ光景は20年以上前から続き、遠方からも見物客が訪れる新緑の風物詩だが、こいのぼりの傷みが激しく、地元では「今年は行事が迎えられなくなるかもしれない」と困っている。
「こいのぼりの群泳」は、近くの小倉神社下海印寺氏子青年会(小西基成会長)が中心となり、神社の春祭り(5月5日)に合わせて長さ十数メートルの青竹を切り出し、5−8メートルの大型のこいのぼりを飾ってきた。
近年では端午の節句の行事としても定着、新緑の里山を背景に色とりどりのこいのぼりがたなびく風景を楽しみに、見物やスケッチに訪れる人も多い。
一帯は京都第二外環状道路(2012年度末開通予定)の沿線になる予定だが、地域の名物行事として道路利用者にPRする計画もある。
ところが、4月中旬から約1カ月間揚げるため風雨にさらされて布地の傷みが早いうえ、少子化や住宅事情の影響もあり、近年は数がそろうかどうか毎年のように悩まされているという。
修理を繰り返して使い続けてきたが、今年は布地が傷んで裂けるなどして修理が限界になってしまったものが半分以上にのぼるという。
小西会長は「子どもたちのためにも続けたい。不用の大型こいのぼりがあれば、分けていただければ」と呼びかけている。問い合わせは小倉神社TEL075(956)2044。