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八日市大凧:世界無形文化遺産へ

2007年8月28日配信  Yahoo!ニュース【毎日新聞】

 ◇夢は大きく
 ◇まず担い手育成 児童に製作、飛翔技術伝授

 日本一大きな凧(たこ)を揚げている東近江市の八日市大凧保存会(山田敏一会長)が、93年に国の無形民俗文化財となったのに続いて、「世界無形文化遺産」への登録を目指し、9月に夢のプロジェクト「チャレンジ“大凧”2020」を立ち上げる。10年、20年後に「八日市大凧」の担い手となる小学5、6年生を対象に凧作りや飛翔技術の秘伝を伝授するという大きな夢を膨らませている。【斎藤和夫】

 八日市大凧は、江戸時代中ごろから男子の出生を祝い、5月の節句にこいのぼりと同じように揚げたのが始まりとされている。各村の競い合いと技術の進歩で大きくなり、1882(明治15)年には240畳敷まで膨れ上がり、現在は毎年100畳敷の凧を揚げている。

 運搬や収納が簡単にできる「長巻き工法」と図柄に意味を持たせる「判じもん」のほか、絵柄に切り抜きを入れる「切り抜き工法」など全国に例を見ない特長がある。

 大凧の保存、伝承に努めている同保存会は、これまでも、さまざまな形で市民に製作技術の指導や普及に当たってきた。

 今回、特に子どもにスポットを当てたのは、10年先、20年先の大凧の担い手を育てるのが狙い。技術の伝承に合わせ、大きな夢も持たせるため、プロジェクトの目標に世界遺産を掲げた。「世界無形文化遺産」には国内では能楽と人形浄瑠璃文楽が登録されている。

 第1期のメンバーは市内の小学5、6年生20人を予定。9月6日までに募り、8日から約2カ月間、同市の八日市大凧会館別館で、8畳敷(約4メートル四方)のミニ八日市大凧を製作する。絵柄は来年県内で開かれるスポレクのキャラクターをPRするデザインに決めており、製作指導の中で会員が先人から伝えられてきた秘伝を伝授する。ミニ八日市大凧は10月20日、野洲市の希望ケ丘文化公園で開かれるスポレクのプレイベントで揚げる。

 同保存会の中村章副会長(46)は「世界遺産に登録させるには今から準備をしなければ、間に合わない。まず、担い手という底辺作りから始めることにしました。毎年募集し、製作した凧を国内の凧揚げ大会で飛翔させ、PRに努めます。大凧と同様に夢はとてつもなく大きいですが、実現に向け頑張りたい」と話している。

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